こんにちは、猫OLです。
ディズニー・ピクサーの新作映画『リメンバー・ミー』が公開されました。
家族の絆を描いたストーリーで、見た後に心が暖かくなります。
この記事では、主人公のミゲルに掛けられた『2つの呪い』について、掘り下げてご紹介します。
⬛『リメンバー・ミー』ネタバレ感想はこちら
〈ミゲルにかけられた2つの呪い〉
呪い1:家族の鉄の掟「音楽禁止」
映画を見て驚いたのは、家族の縛りの強さです。主人公の少年ミゲルは、音楽が大好きだけれど、家族の掟「音楽禁止」に縛られ、とても苦しんでいます。
日本でも、家族ルールはもちろんありますが、現代は大分弱くなってきているし、個人の意志が尊重されるので、一家の掟が「音楽禁止」だから、絶対にダメ❗と言われたら、反発して家を出るレベルです。
「音楽禁止」の掟が作られた背景は、一族の高祖母の夫が、音楽に走り、家族を捨てたから。高祖母が靴職人になり、家族を守った過去があるからです。しかし、そんなことを言われても、なかなか納得できるものではないですよね…
しかし、メキシコは日本よりも、「家族優先」の文化があるようです。仕事よりも家族が優先され、特に「母親」の言うことは絶対の文化なので、ミゲルの高祖母の決めた「音楽禁止」の掟が今も守られているのです。
⬛「音楽禁止」の掟を決めた人
ママ・イメルダ(主人公の高祖母)
理由は音楽のせいで夫が家族を捨てたから。
⬛「音楽禁止」の掟を絶対遵守させる人
エルダ(主人公の祖母)
主人公を溺愛するあまり、災いから守るため、音楽禁止を強要する。
呪い2:身体が生きている人間から見えない
ミゲルは、憧れの大スターのギターを盗んだ時、罰としてか、身体が生きている人間から見えなくなってしまう。声も聞こえない、「幽霊」のような存在になってしまいます。しかも、時間が経つにつれ、どんどん身体の骨が透けて見えてきてしまい、最後には「死者」と同じ、骸骨になってしまう、呪いにかかってしまいます。
その呪いを解くためには、「家族の許し」が必要です。ママ・イメルダはすぐに許しを与えると言いますが、その条件は「音楽禁止」。ミゲルは、「音楽禁止」の条件は飲みたくないので、音楽家の高祖父を探しだそうとします。
これが、『リメンバー・ミー』のストーリーの根底にあるのです。