評価【グレイテスト・ショーマン】は高評価なのにアカデミー賞に選ばれない理由

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こんにちは、猫OLです。

2018年アカデミー賞の受賞作品が決まりました。が、解せない私です。何故って『グレイテスト・ショーマン』がひとつも受賞しなかったからです。そもそも、楽曲賞しかノミネートはされていませんでしたし、それも落選しました。日本での評価や興行成績は『シェイプ・オブ・ウォーター』よりも上回るのに、何故、アカデミー賞には一部門も入らないのか、最多受賞の『シェイプ・オブ・ウォーター』と比較してみました。

因みに、わたしは『シェイプ・オブ・ウォーター』のギルレモ・デル・トロ監督の10年来のファンですが、今回は『グレイテスト・ショーマン』の方が純粋に感動しました。まぁ、作品を比べること自体がナンセンスですが…

 

 

 

■ネタバレ感想『グレイテスト・ショーマン

 

 

 

■ネタバレ感想『シェイプ・オブ・ウォーター

 

 

<目次>

 

1.そもそもアカデミー賞はどうやって選ばれるの⁉️

 「アカデミー賞」というと、壮大な賞のように聞こえるけれど、もともとは、「映画アカデミー」なる同業者の集まりの、慰労会から始まった賞でした。

 

いまでも、「1年以内にロサンゼルスで上映された作品」という、「アメリカありき」の狭い範囲の賞だけれど、歴史の古さと知名度から、他の映画賞よりも影響力が大きい。

アカデミー賞選考方法〉

・対象作品:ロサンゼルスで一定基準内で上映された映画

 ・投票者:ハリウッド業界関係者からなる、映画科学アカデミー会員

 

 

2.『グレイテスト・ショーマン』がアカデミー賞に選ばれない理由

 

①評論家の評価が低い

アメリカの映画批評は、Rotten Tomatoes(ロッテン・トマト)というは映画評論家による映画レビューを一か所にまとめたウェブサイトと、Metacritic (メタクリティック) は、映画などの評価とレビューを集積するウェブサイトに代表されます。

 

グレイテスト・ショーマン』は、Rotten Tomatoesでは、支持率55%。Metacriticでは、平均点は48/100でした。

 一方、2018年アカデミー賞で最多受賞した『シェイプ・オブ・ウォーター』は、Rotten Tomatoesで支持率は98%、平均点は8.6/10で、Metacriticでは平均値は87/100と、『シェイプ・オブ・ウォーター』の圧勝です。『グレイテスト・ショーマン』の評価を分けた原因は、ストーリーが浅い。例えば、フリークスを取り上げながらも、あまり掘り下げないことが挙げられています。

 

因みに日本では、『グレイテスト・ショーマン』はyahoo評価4.3、googleユーザー93%が支持。『シェイプ・オブ・ウォーター』はyahoo 評価3.8、googleユーザー83%支持なので、日本の方がアメリカよりも評価が高いようです。

 

②監督が無名の新人

グレイテスト・ショーマン』の監督は、マイケル・グレイシーという方です。調べてみると情報がほとんどありません。オーストラリア出身、『グレイテスト・ショーマン』が初作品ということがわかりました。アカデミー賞が、同業者組合なら外国人で、初作品のマイケル・グレイシーが不利になるのは想像がつきます。

 

一方、『シェイプ・オブ・ウォーター』のギルレモ・デル・トロ監督は監督33年の大ベテランです。

 

③2017年の「ラ・ラ・ランド」の受賞とは関係ある?

グレイテスト・ショーマン」が「ラ・ラ・ランド」と関係のある作品という情報を得ていたので、てっきり制作陣が同じなのかと思っていましたが、曲のプロデューサーのジャスティン・ハーウィッツという方が同じようです。

 

以上を、考慮すると①②の要素が『グレイテスト・ショーマン』がアカデミー賞を取れない理由として可能性が高そうです。アカデミー賞は無冠に終わりましたが、ゴールデングローブ賞では『This is me』が主題歌賞を受賞し、主演のヒュー・ジャックマンは主演男優賞にノミネートされています。また、賞だけでなく一番は観客の心に残る作品だあることが一番大切なので、じわじわ評価を上げ、支持され続けている『グレイテスト・ショーマン』は十分に名作と呼べるのではないでしょうか。

 

 

■ネタバレ感想『グレイテスト・ショーマン

 

 

 

■ネタバレ感想『シェイプ・オブ・ウォーター