ネタバレ感想【グレイテスト・ショーマン】に感動❗『This is me』 はもちろん、フリークスの人権を扱った、実話をもとにした実は深いストーリー。感想とあらすじ、ネタバレ紹介

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こんにちは、猫OLです。

グレイテスト・ショーマン』を観てきました。公開前から、『ラ・ラ・ランド』の制作メンバー、ヒュージャックマン主演、登美ヶ丘高校のYoutube広告など、期待度が最上級に上がっていました。期待を裏切らない、いや上回る出来栄えで、2018年2月16日現在、自分史上最高映画になりました。映画が始まった時点で、トリハダがたちまくりました✨✨✨✨

 

グレイテスト・ショーマン』は、サーカス創設者を主人公にしたミュージカル映画で、音楽の素晴らしさはもちろん、今もタブー視しがちなフリースの方の差別と尊厳という、難しいテーマに挑んでいる作品です。この作品は姿形のフリースもあり、幼少期のトラウマからくる心のフリースもあり、『人間の祭典』と最後に表現されているのですが、まさに、人間それぞれ個性があり、胸を張って生きていこうというポジティブな気持ちにさせてくれるところが素晴らしい作品です。✨✨✨✨

 

⬛『グレイテスト・ショーマン』がアカデミー賞を取れなかった理由を考察してみました

 

⬛『This is me 』を抑えてアカデミー賞の楽曲賞を受賞した『リメンバー・ミー

 

<目次>

 

1.映画『グレイテスト・ショーマン』みどころ

 ①みどころ:歌が秀逸。ダンスも伴って、迫力が凄い

アカデミー賞に音楽がノミネートされていりだけあり、『This is  me』をはじめとして、全てが素晴らしい。代名詞になっている『This is me』では、髭のはえているレティ(カーラ・セトル)という女性が、信頼していたバーナム(ヒュージャックマン)にも、裏切られ、怒りに燃えて踊り・歌姿が圧巻です。まさに、生命力に道溢れています。

 

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②みどころ:『グレイテスト・ショーマン』は実話がもと、綺麗ごとすぎないとこがいい

ヒュー・ジャックマン演じるP.Tバーナムは実在の人物。映画で『ペテン師』と呼ばれていましたが、それと同様、実際にもかなりバッシングされた人でもあり、流行にとびついて破産したり、打算的なところもあった人物だったようです。ヒュー・ジャックマン演じるバーナムは、少し純粋に描かれている気はしましたが、善だけではない人物でリアリティはありました。

 

また、この映画には、小人症の方もスター役で出演しています。実際にも、バーナムのサーカスには、親指トム将軍のチャールズ・ストレイトンという小人症のスターがいて、実在の人物です。この人はカリスマ性があり、当時大スターでした。今は、差別を冗長するとされ、フリークスの方たちの活躍の場は少なくなっています。この映画を見ると、何が正解なのか…疑問は残ります。

 

グレイテスト・ショーマン』よりも少し後の時代1937年に作られた『フリークス』という映画があります。この映画は全員本当のフリークスの方たちが出演しています。『グレイテスト・ショーマン』は興行主側が主人公、この映画はサーカスで働く小人症の男性が主人公なので、その視点の違いはありますが、偏見による苦しさと、サーカスと言う活躍の場が有効だったことが、今の自分にも理解できます。(著作者がなくなって50年以上経過しているため、著作権切れと考え掲載しています)

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③みどころ:切ない、2つの純愛ラブストーリ

バーナム(ヒュー・ジャックマン)と妻チャーチル(ミシェル・ウィリアムズ)の幼少期からの純愛、バーナムの仕事のパートナー、フィリップ(ザック・エフロン)と黒人のサーカス美女アニー(ゼンテイヤ)との純愛が描かれています。二組とも波風はたちますが…

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2.映画『グレイテスト・ショーマン』のあらすじ前半(ネタバレなしだが、詳しく書いたので未見の方は注意)

 

①あらすじ:幼少期

1800年代、まだ奴隷制度が残っていたNYが舞台のストーリー。主人公のバーナムは貧しい仕立屋の息子だが、お屋敷のお嬢様と淡い初恋同士の関係にある。お嬢様の父親にそれを見抜かれビンタをくらう。お嬢様は花嫁学校に送られ、父親は病気で亡くなり、乞食になりながらも、彼女に手紙を送り続ける。ある日、お腹をすかせパンを盗み、ボコボコにされた彼に、リンゴをさしのべてくれた女性がいた。彼女は、(鳥のように頭が小さな)フリークスだった。

 

②あらすじ:定職につくが解雇

『鉄道マン』に応募し、事務方の仕事に採用される。そして、彼女を実家から連れ出し、結婚する。しかし、バーナムは仕事に満足していない、数字を追いかける仕事は退屈で、アイデアマンのバーナムはボスに「これからは飛行機の時代だから、飛行機にも手をだそう」と提案するが、ボスの答えは「全員解雇だ。船舶が3艇沈没し、会社は破産する」という言葉だった。

 

③あらすじギルレモ『バーナム博物館』を建てる

バーナムはもともとアイデアマンで、人を驚かすのが好き。理解ある妻の協力も得て、「人は醜いものを見るのがすき」という考えのもと、ギロチン処刑の蝋人形などを置く『バーナム博物館』をつくるが、さっぱり人は来ない。娘たちの「生きているものをおかなきゃ」という言葉をヒントに、フリースたちを集める。まず、向かったのは、銀行に融資を依頼しに行った時に出会った、小人症の男性サムだった。サムは「笑われるだけだ」と最初は拒否するが、バーナムの「君を将軍にする。人を喜ばせるんだ、皆笑ったりしない、君を敬愛する。」という言葉に引き受ける。次に見つけたのは、町で教えられた髭の生えている女性レティ、彼女は素晴らしい歌声の持ち主だ。他にも、大男、巨漢、犬少年、全身刺青の男性などが集まる。新しい「生きた人間たちのショー」は大成功を納めた。新聞で「ペテン師」と批判されたが、バーナムはそれさえ逆手にとり、新聞を持ってきた人は半額にするなどのキャンペーン材料にする。

 

④あらすじ:成功するが、たちふさがる偏見の目

バーナムは豪邸を買い上流階級に入り込むが、「成り上がり者」と娘はいじめれ、バーナムも変わらずペテン師扱いのまま、サーカスのメンバーも街から出ていけと迫害を受ける。

バーナムは上流階級にも支持されている、劇作家のフィリップに近づき、一緒にサーカスをやらないかと誘います。フィリップは一度断ります。しかし、バーナムのショーは下品だけど、客が笑顔になることに尊敬の念を抱いていたことから、10%の分け前をもらうことを条件に引き受けます。

 

⑤あらすじ:ヴィクトリア女王への接見

フィリップはコネを使い、バーナムがヴィクトリア女王に接見できるように手配します。サーカスの皆も行きたがり、フィリップは引き受けます。そしてとうとう、接見の日、緊張した赴きで一同がヴィクトリア女王に目通りをします。ヴィクトリア女王はフリースたちに興味津々。バーナムの間から顔をだした、親指トムを見ると『思ったより小さい』 と言います。親指トムは失礼な返しをしますが、ヴィクトリア女王が笑ってくれたことで、その場は収まります。バーナムは他の接見客の中から、存在感のある美しい女性リンダに気づきます。フィリップに聞くと、ヨーロッパで大成功を納めている歌手だと言います。バーナムはリンダに近づき、「ニューヨークで公演し、世界の頂点にたとう」ともちかけます。リンダは「分け前は、孤児と未亡人にあげてちょうだい」と言い、申し出を快諾します。

 

3.映画『グレイテスト・ショーマン』のあらすじ後半(ネタバレあり)

 

⑥ネタバレ:リンダとのアメリカ公演

リンダの舞台は、今までバーナムの舞台には来なかった、上流階級も大勢見に来、大成功を納めます。

舞台はバーナムの身内は、良い席でみることができましたが、サーカスの面々は体裁を気にするバーナムに立ち見席に回されます。フィリップは、上流階級なので良い席でみることができるはずですが、メンバーに混ざり一緒に立ち見をします。そして、隣にいるアンの手を繋ぐのでした。しかし、周りの人に見られるとすぐにほどいてしまいました。気づついたアンは席を離れてしまうのでした。

 打ち上げには、なんと妻のチャーチルの疎遠にしていた両親も来ます。しかし、バーナムは過去のわだかまりを許すことができず、追い返してしまう。チャーチルは両親を追いかけて出ていく。リンダはそれを見て「はじめから恵まれていた人にはわからない。私は私生児だったので、後ろ指差さされながら生きてきた。自分を愛せなかった。今もいくら成功しても満ち足りないの。」

一方、サーカスの面々も打ち上げに参加しようとするが、バーナムに止められる。傷ついたレティをはじめとするサーカスメンバーは、「This is me」を歌いながら、怒りを舞台にぶつけます。

バーナムは、止める妻子を振り切り、リンダとアメリカ全土に公演に向かいます。リンダの公演はアメリカ全土でも大成功を納めます。公演が後半に差し掛かったとき、リンダとバーナムはふたりで祝杯をあげます。リンダはバーナムに心を寄せていました。バーナムは誘いにはのりませんでした。リンダは「公演を降りる」と言います。バーナムは「まだ、残っている。公演は借金して行っているから、破産してしまう。」と言うが、リンダは「人を大切にしなかった報いだ」と言います。公演の最後にリンダはバーナムにキスをして、「別れのキスよ」と言います。

⑦ネタバレ:転落

バーナム不在のサーカスを引っ張るのは、フィリップだった。アニーへの思いが募り、上流階級が見に行くような劇場にアニーを招待する。いい感じになって、二人で腕を組んで階段を上がるとき、老夫婦とすれ違った。フィリップの両親だった。父親は「メイドと歩いて恥を知れ。そこはお前のいる場所ではない。帰ってこい。」と言う。傷ついたアニーは立ち去る。

ある日、以前から「フリースは、街からでで行け」と言っていた連中と乱闘になり、そのうちの一人は劇場に放火する。フィリップがサーカスメンバーの無事を確認すると、アニーだけがいない。フィリップはアニーを探しに、燃え盛る劇場に飛び込んでいく。そこに、帰宅したバーナムが駆けつけてきた。アニーの無事は確認され、バーナムもフィリップを探しに、火に飛び込んでいく。建物が崩壊し、もうダメだと思われたが、フィリップを抱えたバーナムが現れる。

 

サーカスの建物は全焼する。再建を画策するバーナムのもとに、ずっとサーカスを酷評していた評論家が激励に現れる。バーナムはリンダの公演費を再建に充てるというが、記者は新聞を手渡す。そこには「バーナムスキャンダル」と大きく書かれて、リンダとのキスシーンの写真が掲載されていた。リンダは公演を降りたと伝える。

自宅にバーナムが戻ると、妻のチャーチルが荷造りしていた。バーナムが止めると、ここはもう私たちの家ではないという。家が抵当に入って差し押さえられていた。

 

⑧ネタバレ:ラスト

 全てを失いバーで酒を飲んでいるところに、親指サムをはじめとする、サーカスメンバーが現れる。「皆に賃金を払えない。サーカスを辞める」というバーナムに対して、「あなたはビジネス上の打算で私たちを利用したかもしれないが、どこにも居場所がない私たちに、家族を生きる希望を与えてくれた。」いうサリー。建物の再建をするお金まではないが、フィリップが今まで10%の報酬を貯金しており、それを元手にテントを張ったサーカスで再建することになった。今までよりもバージョンアップしたサーカス、象やトラもいる。完全復活を見届けたバーナムはフィリップにサーカスを譲る。フィリップはアニーと火事のあと、心を通わせて、公認のカップルになっていた。幸せなサーカスを後ろにし、バーナムが象に乗って向かったのは家族の元だった。

 

4.映画『グレイテスト・ショーマン』感想

 

おすすめ度:★★★★☆92点

 

素直に素晴らかったです。冒頭から鳥肌がたつような迫力で、無駄なシーンはなく、食い入るように観入りました。私のいままでの、人生の映画ベスト3に入る傑作です。人生に活力をくれるという意味でも、観て損はない一本です。

 

ストーリーに深みがない、フリークスの扱いが浅い、という批判があるようです。確かにミュージカルなので、ストーリーはあまり掘り下げずに、テンポを重視してました。恋愛よりもフリークスをもっと掘り下げてほしいな。とも思いましたが、それを補って余りある魅力が、『グレイテスト・ショーマン』には、ありました。まさに『ショー』のような映画で、純粋に楽しめ、感動できる。それで十分。

 

2018年アカデミー賞シェイプ・オブ・ウォーター』も観ました。ギルレモ・デル・トロ監督は大好きなのですが、『グレイテスト・ショーマン』の方が上手でした。

 

 ⬛『シェイプ・オブ・ウォーター』も面白いストーリーでした。こちらでご紹介しています。

 

⬛『リメンバー・ミー』のネタバレ感想